SiCアライアンスの紹介

会長のご挨拶

一般社団法人 SiCアライアンス会長交替のご挨拶

『『会長 戸田 敬二』の画像』の画像2025年6月
一般社団法人 SiCアライアンス 会長 戸田 敬二

 

2010年5月、SiC技術開発に関する3つの国家プロジェクトが並行して進められていた中、その横串を刺す組織として、SiCアライアンスを任意団体として発足させました。

2015年3月には、一般社団法人となり、SiCのさらなる研究開発・普及、パワーエレクトロニクスのさらなる発展を目指し、精力的に活動を続けて参りました。

これまでの15年間、SiCアライアンスの会長は、一貫して松波先生にお願いして参りましたが、6月16日の総会をもって退任され、後任として戸田が選任されました。松波先生には、今後とも名誉会長としてご指導を賜ります。

私は、2010年のアライアンス設立当初から、推進委員として参画し、いろいろなワーキンググループのリーダーなどを務め、3年前からは副会長として理事会にも参加させていただいています。発足時からの情報を知る会員も少なく、身に余る大役では ございますが、松波先生からのご推薦も有り、会長を務めさせていただく事となりました。皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

設立当初のスローガンは、

【All Japanの「情報交差点」で、「パワー半導体」の未来が見える】

と言う物で、プロジェクト間・研究者間の連携が大きな目的でした。2015年に3つの国家プロジェクトが終了したことを機に、スローガンを見直し、以下の通り変更しました。

【次世代パワー半導体の滑走路で、世界へ向けてテークオフ】

     ~日本の総合力でチャレンジ~

研究開発時の「情報の交差点」から、普及に向けた「世界への滑走路」へ役割が変わりました。

2018年には、SiC関連製品の開発・事業化に取り組む中小企業にもご参加いただけるよう、年会費を1/5にした「特定会員」という新たな会員資格を設けました。現在、正会員23社、特定会員23社を擁し、大学や研究機関からの会員も含め、オールジャパン体制で幅広い会員構成を実現できたと考えています。

モビリティの電動化や電気エネルギーの活用が進む中で、SiCパワー半導体はパワーエレクトロニクスの更なる進化において重要な役割を担うことになります。SiCアライアンスは、研究者・技術者間の連携を促進し、確固たる戦略の議論・提言、そして有益な情報の整理・提供を通じて、SiCの更なる普及促進に貢献してまいります。皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。