SiCアライアンスの紹介

ローム株式会社

会社紹介

【HPアドレス】 http://www.rohm.co.jp

ロームは、民生機器市場、携帯電話および通信機器、自動車関連機器をはじめとする幅広い市場分野でシステムソリューションを展開しており、グローバルに展開している開発・営業ネットワークを通じて品質と信頼性に優れたLSIや、トランジスタ、ダイオード、LEDなどのディスクリート半導体製品、またLED照明やプリントヘッドなどのモジュール製品を供給しています。
 また、「われわれは、つねに品質を第一とする。いかなる困難があろうとも、良い商品を国の内外へ永続かつ大量に供給し、文化の進歩向上に貢献することを目的とする。」を企業目的とし、極めて高い品質と信頼性を実現しています。

 

SiCアライアンスへの参加の趣旨・期待

近年、パワーエレクトロニクスの分野では、電力変換時に半導体デバイスで消費される損失が問題となっており、エコロジーの観点からもさらなる低損失化を目指してシリコンよりも材料物性に優れたSiCによるパワーデバイスの研究開発が進んでいます。こうした流れを先取りしてロームでは2004年にSiCを用いたMOSFETの試作に成功、SBDやこれらのデバイスを用いたパワーモジュールの試作に成功するなど、業界に先駆けてSiCデバイス/モジュールの研究開発を進めてまいりました。
 SiCのSBDについては、2005年からエンジニアリングサンプルの出荷を開始し、お客さまからのフィードバックを得ながら信頼性の向上と生産性の改善に努め、2010年4月には日本で初めてSiC 製SBDの量産化に成功、その後も大電流化に向けて製品ラインアップの拡充を進めています。
 ロームでは、SiCデバイス事業を次世代半導体事業の中核技術のひとつとして位置付けており、SBDやMOSFETのさらなる高耐圧化、大電流化製品のラインアップの強化のほか、SiCデバイスを搭載したIPM(インテリジェント・パワー・モジュール)などSiC関連製品のラインアップ拡充、量産化を進めてまいります。
 これらの技術・研究実績を基に、さらなる産官学の連携を図り、SiC半導体の導入を促進することによって、低炭素社会の実現に貢献していきたいと考えています。